今年の映画について

私はここ数年、毎年50回以上映画館で映画を鑑賞します。

今年も40回を超え、感動作品に出会うことができました。

今回は私が今年鑑賞した映画の作品の中から1番感動した作品について書きたいと思います。

 

今年感動した作品のNo.1は、『ちはやふる-結び-』です。

ちはやふるという作品は、末次由紀原作の競技かるたを題材とした人気青春少女漫画です。

『ちはやふる-結び-』は、若手女優・広瀬すずさんが主人公の綾瀬千早を演じ、2016年に放映された『ちはやふる 上の句』、『ちはやふる 下の句』の2作品の続編になります。

2年の時を経て、シリーズの完結編ともなる『ちはやふる-結び-』は、前作から2年経った世界の話ということです。

高校3年生の千早、真島太一たちは、受験を控え学業とかるたを両立に迫られる時期で、太一は部長として、千早は詩暢とかるたで勝負することを目標にそれぞれ奮闘していきます。

千早たちが所属する都立瑞沢高校かるた部は昨年全国大会3位で、最後となる今年は全国制覇を狙っています。

新年度の部活動発表会では、昨年は新入部員ゼロだったため、しっかりと行い、その甲斐あって太一に一目惚れした花野菫とかるた経験者の筑波秋博の2人が入部しました。

一方、千早と太一の幼馴染である綿谷新は福井の藤岡東高校でかるた部を創設し、新を慕うかるた会の後輩4人が集いました。その中にはA級選手や新の幼馴染で新に好意を抱く準クイーンの我妻伊織もいました。

 

進路の面では、千早は第一志望にクイーンと書き、具体的な将来についてまだ何も決まっていませんでした。

一方で、常に学年トップの太一は東大の医学部を志望していました。

そんな太一は、ある日、元北央学園の須藤の紹介で東大かるた館を訪れ、名人の周防久志と出会います。周防と対戦した太一はその圧倒的な早さを前に惨敗するも、どこか違和感を感じました。周防からも迷いがあると指摘された太一は、勉強とかるたの両立に苦しんでいました。

それと合わせて、太一は、新が千早に告白し、その返事に対し千早が答えようとしていることを花野から聞かされました。

悩む太一は勉強とかるたのどちらにも身が入らなくなり、テストで学年トップから落ちてしまい、千早には秘密でかるた部を辞めようとしていました。

 

予選当日、いつまでたっても姿を見せない太一に、千早は連絡がつかず焦っています。

太一が千早に内緒でかるた部を辞め、受験に専念していること知った千早は激しく動揺し、本来の力を発揮できず、瑞沢高校は苦戦します。

しかし、駒野勉や西田優征、大江奏をはじめ瑞沢高校かるた部の部員と顧問の宮内先生が千早を支え、はなんとか決勝に進出できました。

決勝戦は瑞沢高校・北央学園・海明高校・冨原西高校の4校による総当たりで行われました。全国に進めるのはその内の2校です。

瑞沢は冨原西に勝利するも、海明に敗北します。

最終戦の北央に勝たなければ全国への道はかなり厳しいものになってしまい、北央と対戦するメンバーは西田・駒野・大江・筑波・千早の5人。千早はいつもの掛け声で雰囲気を良くしようとしますが、独りよがりで仲間を信じていない筑波はそれを無視します。

試合は北央ペースで進み、瑞沢は大江と駒野が負けてしまいます。

1勝2敗と追い込まれ、逆転で勝利するには、まだ残っている西田と筑波の勝利が絶対条件に。

両方の対戦は共に残り2枚、運命戦へと突入します。

北央はどちらかが勝てば全国が決まるので、2人で1勝を狙いに行く作戦を取り、札合わせを行います。

今まで団体戦に出たことがなかった筑波は周りが見えておらず、そのことに全く気付いていなく、その結果、チーム力の差で北央に敗れた瑞沢。

しかし、北央以外の3校が共に1勝2敗で並んだめ、勝敗の行方は各校の1番手から順に勝ち数で決めることにになります。そして結果は、瑞沢の4番手の机くんの勝利数が他校を上回ったため、瑞沢は準優勝で全国大会出場を決めました。

千早は大会からの帰宅途中に太一に偶然会い、かるた部を辞めた理由を問いただします。

太一は「お前のためにかるたをやっていたけどもうこれ以上できない」と答え、その場を去りました。

一方、花野は自分が言ったせいで太一が部活を辞めたのではないかと自責の念になり、奏は恋心を歌った二つの名歌、壬生忠見の「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」と平兼盛の「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」を説明して花野を慰めました。

 

ここから今作はクライマックスに入っていきます。

 

太一は、周防と関わるうちに周防があまり目が見えていなく、かわりに聴覚が過敏になっていることに気付きます。

そして周防を師匠として、しばらくの間周防に付き添うようになります。

 

一方千早は、太一が言った「強くなって新を待とう」という言葉を思い出し、モヤモヤが吹っ切れて、全国高校かるた選手権大会で勝ち進んでいきます。

合わせて、新が率いる藤岡東も勝ち進んでいきます。

 

千早たちが全国高校かるた選手権の最中に、太一は周防アシスタントをしており、瑞沢の試合の結果をSNSで確認しています。

講義終了後、周防は黒板に小野小町の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」を書き、時の流れの中に存在する永遠の輝きについて語り、太一にこんなところにいてはいけないと伝え、それを聞いた太一は戻りたい気持ちに嘘をつけず、千早たちのところへ向かいます。

 

その頃の千早たちは、決勝戦に進み、遂に新の学校との対戦をすることになります。

 

スタート前、奏の指が突き指で大きく腫れており、試合に出られる状態ではなく、応援席に座ります。

突然のことに戸惑っていた瑞沢の一員ですが、太一の名前が呼ばれて、千早の隣で新の目の前に座りました。

遂に幼馴染の3人が揃い、試合がスタートしました。

千早の相手は準クイーン我妻伊織、太一の相手はもちろん新。

試合の流れは接戦で、千早は勝利し、太一と新は運命戦になりました。 

太一は、今まで運命戦で自陣が詠まれたことがありませんでしたが、原田先生が教えてくれた「運命戦は運命じゃない」という言葉を思い出し、初めて自陣の札が詠まれて新に勝利することができ、全国制覇をしました。

 

物語はここで完結します。

 

長かったようで、あっという間だったちはやふるですが、

映画が完結しても原作はまだ続くので、もっと多くの方に見てもらいたいです。

 

ここでは書ききれていませんが、ラストに千早が新に告白の返事をするシーンやクイーンの若宮詩暢とのシーン、卒業後の千早のシーンなども描かれています。

 

もし少しでも興味をお持ちいただけたら、10月3日にDVDとBlu-rayが発売されるので、ご自身の目で見ていただき、ちはやふるという作品を感じていただければと思います。

 

大変長くなりましたが、ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。

 

 

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